2009/03/22 (Sun) 14:25
2chは現在の日本のウェブサイトの中で一番大きな掲示板であるだろう。もしかすると一番アクセス数が多いサイトであるかもしれない。匿名性による自由な発言の場はメディアへの皮肉を可能にし、脱マスコミ感は内輪での接続指向と結びついてここまでの発展を可能にしたのだろう。
また、日本人特有の中途半端な個人主義、つまり集団への依存が強く、身内意識への固執、個人としての主体性の未成熟が現れているようにも見える。具体的に言うと、会社や学校などの大きな集団では体裁を保つように振舞うが、内輪では陰口を言う。ような傾向にあるということである。
そんな2chも今は皮肉重視、接続指向は薄れてきているが、そんな中ブロント語はどういう位置取りをしているのだろうか?今回はそれを考えて行きたい。
また、日本人特有の中途半端な個人主義、つまり集団への依存が強く、身内意識への固執、個人としての主体性の未成熟が現れているようにも見える。具体的に言うと、会社や学校などの大きな集団では体裁を保つように振舞うが、内輪では陰口を言う。ような傾向にあるということである。
そんな2chも今は皮肉重視、接続指向は薄れてきているが、そんな中ブロント語はどういう位置取りをしているのだろうか?今回はそれを考えて行きたい。
まず、皮肉重視が弱まっているというのは、ネトウヨに見られるようにメディアとは関係ない分野での意識の共有が強くなってきたことに見られる。これはある意味で、脱マスコミがほとんど完了したと言えるのかもしれない。皮肉を言っている間もマスコミに依存していたからだ。
次に、接続指向が薄れてきたというのは、2chがウェブとしての用途に合わせた使われ方をされていて、比較的タイムリーな話題を扱うネ実においてもスレタイ、つまり話題にするネタがかなり問われるからだ。そのネタはただ時事的なことならばいいということではなく、その方向性によってもスレの伸び率が大きく変わってくる。また、匿名性が高く煽り合いが頻繁に起こるような場所で、接続指向を楽しむ場としては相応しくないような気がする。現に、mixiを始めとしたSNSでは完全なる繋がりを繋ぐ作業が行われていて、そこが相応しい場所なのだ。
2chがこれからどういう方向に進んで行くのか、それを想像するのは難しいことだが、今までの流れを辿ってそれを他のものに当てはめることは比較的簡単である。ブロント語はまさに繋がりを繋ぐためのものだろう。しかも、まったく知らない人から見れば煽りにしか見えない完全な内輪思考である。だからこそ内輪意識の強いネ実民は外部の者がブロント語を介してネ実に繋がろうとするのに嫌悪感を示し、追い出そうとするのだろう。ブロント語を外部に広めたのはまさにネ実民であるのにも関わらず・・・。
使っている側を見るとどうなっているだろうか。最近oixi?(おいィ?)というSNSができたが、その管理人がFF11をやったことがない、つまり最近までネ実民ではなかったことが判明した。そのあたりからoixiは伸び悩み、今はほとんど入会は止まってしまっている。もちろん、ネ実民があきやすい。というより元々新しいものをおもちゃ程度にしか考えてないということもあるが、管理人に幻滅した人も多いだろう。それは、管理人が描くネ実民像と実際のネ実民とが違っていたことが露出したからだ。移民だとかFF11をやったことないという事自体はあまり影響を与えなかった。価値観の違いというか、自分たちの身内ではないということを実感した時に幻滅してしまったのだろう。
またブロント語は一昔前の2ch、つまり今のSNSに見られるような繋がりを繋ぐための役割が大きい。そのために現在の2chには煩わしい存在でもあり、ネ実ではネ実民の内輪確認の指標だったはずのブロント語を疎む者までいるほどだ。
こうして見ると、移民と身内を区別するツールだったはずのブロント語が、いつの間にか移民をネ実に繋ぐものになってしまったので、部外者を嫌うネ実民によってブロント語は淘汰されていくのではないか、と危惧される。が、もちろん現在ブロント語を否定する者は少数派だし、ブロント語それ自体の魅力も相俟ってまだまだ広がって行くだろう。それにどちらかというと、自重しないブロンティスト達がそこかしこでブロント語を撒き散らして、ブロント語に嫌悪感を抱かれることを心配する者の方が多いだろう。
第一、移民と身内を区別することはそれほど重要なことなのだろうか。FF11をやっていたかどうかは何を表すのだろうか。重要なのは空気の読めない者が入らないようにすることであって、空気の読める者ならば歓迎されてもいいはずだ。
さらに言えば、FF11引退者が多く居座り、多様な目的別スレが立っているネ実において、2ch検索などから流れてきた移民達がネ実に溶け込むための道具となればいい。とさえ僕は思っている。
参考文献(2chに見られるコミュニケーションの構造の変容について)
次に、接続指向が薄れてきたというのは、2chがウェブとしての用途に合わせた使われ方をされていて、比較的タイムリーな話題を扱うネ実においてもスレタイ、つまり話題にするネタがかなり問われるからだ。そのネタはただ時事的なことならばいいということではなく、その方向性によってもスレの伸び率が大きく変わってくる。また、匿名性が高く煽り合いが頻繁に起こるような場所で、接続指向を楽しむ場としては相応しくないような気がする。現に、mixiを始めとしたSNSでは完全なる繋がりを繋ぐ作業が行われていて、そこが相応しい場所なのだ。
2chがこれからどういう方向に進んで行くのか、それを想像するのは難しいことだが、今までの流れを辿ってそれを他のものに当てはめることは比較的簡単である。ブロント語はまさに繋がりを繋ぐためのものだろう。しかも、まったく知らない人から見れば煽りにしか見えない完全な内輪思考である。だからこそ内輪意識の強いネ実民は外部の者がブロント語を介してネ実に繋がろうとするのに嫌悪感を示し、追い出そうとするのだろう。ブロント語を外部に広めたのはまさにネ実民であるのにも関わらず・・・。
使っている側を見るとどうなっているだろうか。最近oixi?(おいィ?)というSNSができたが、その管理人がFF11をやったことがない、つまり最近までネ実民ではなかったことが判明した。そのあたりからoixiは伸び悩み、今はほとんど入会は止まってしまっている。もちろん、ネ実民があきやすい。というより元々新しいものをおもちゃ程度にしか考えてないということもあるが、管理人に幻滅した人も多いだろう。それは、管理人が描くネ実民像と実際のネ実民とが違っていたことが露出したからだ。移民だとかFF11をやったことないという事自体はあまり影響を与えなかった。価値観の違いというか、自分たちの身内ではないということを実感した時に幻滅してしまったのだろう。
またブロント語は一昔前の2ch、つまり今のSNSに見られるような繋がりを繋ぐための役割が大きい。そのために現在の2chには煩わしい存在でもあり、ネ実ではネ実民の内輪確認の指標だったはずのブロント語を疎む者までいるほどだ。
こうして見ると、移民と身内を区別するツールだったはずのブロント語が、いつの間にか移民をネ実に繋ぐものになってしまったので、部外者を嫌うネ実民によってブロント語は淘汰されていくのではないか、と危惧される。が、もちろん現在ブロント語を否定する者は少数派だし、ブロント語それ自体の魅力も相俟ってまだまだ広がって行くだろう。それにどちらかというと、自重しないブロンティスト達がそこかしこでブロント語を撒き散らして、ブロント語に嫌悪感を抱かれることを心配する者の方が多いだろう。
第一、移民と身内を区別することはそれほど重要なことなのだろうか。FF11をやっていたかどうかは何を表すのだろうか。重要なのは空気の読めない者が入らないようにすることであって、空気の読める者ならば歓迎されてもいいはずだ。
さらに言えば、FF11引退者が多く居座り、多様な目的別スレが立っているネ実において、2ch検索などから流れてきた移民達がネ実に溶け込むための道具となればいい。とさえ僕は思っている。
参考文献(2chに見られるコミュニケーションの構造の変容について)
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専門学校生
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自己紹介:
エゴイストだからこそ御節介を焼いてしまう。そういう偽善者こそが「人間」だと思ってる。
・2年間の引き籠り経験アリ
・2年目で大学中退
・2年間の浪人生活
・某宗教団体に参加していた
「共存」に興味があるので、愛読書は自ずとそれ系の「風の谷のナウシカ」「カムイ伝」「寄生獣」、小野不由美の小説。
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