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2010/01/05 (Tue) 01:37
 正月休みで暇だったからアニメを見ようとトラに色々聞いてたら、ノベルゲーからアニメ化されたものが多いことが気になった。そこでちょっと思ったんだが、どうしてここ最近ノベルゲーが流行ってきたんだろうか?

ノベルゲーと聞いて拙者が思い浮かぶものはスーファミの「弟切草」や「かまいたちの夜」。あれらはすごい面白かったけど、ブームとまでは持っていけなかった。現にそのジャンルは広がらなかったのだし…。

じゃあ何故最近になって流行り出したのだろうか。
理由としては、
・ライトノベル
・携帯小説
・エロゲー
と考えられるが、かなり気になったので調べてみた。

 ノベルゲーが流行り始めた時期とはいつごろなんだろうか。
拙者はノベルゲーについて詳しくはないのだが、「ひぐらしと月姫と東方は同じ年に出た」というのを聞いたことがあったので、そこに焦点を当ててみた。調べてみたらどうやら2002年に「ひぐらしのなく頃に」「東方紅魔郷」「MELTY BLOOD」が出たようだ。「月姫」自体は2000年に出てたが、TYPEMOONが注目を集めたのはメルブラからなので、2002年に3種の大きいシリーズ物が出たというのは間違いではないだろう。
そして、そのあとの「ひぐらし」や「月姫」の続編の「Fate」シリーズから始まり、ノベルゲーの流行は始まったように感じていた。
しかし、同人ゲームのwikiによると1994年の「かまいたちの夜」のあとLeaf」がビジュアルノベルシリーズ3部作「雫」(1996年)、「痕」(1996年)、「To Heart」(1997年)と立て続けに発表したらしく、それからビジュアルノベルというジャンルが脚光を浴びることになったらしい。ということは、「弟切草」や「かまいたちの夜」はその後の流行に関与していたわけだ。これは嬉しい初耳だ。


ここらで、最初に挙げた3個の理由について考えてみよう。

まず、ラノベから
ラノベはどうやら1989年からファンタジア大賞の選考を開始したちょっと前から流行ってたようで、当時のタイトルは「ロードス島戦記」や「魔術師オーフェン」など・・・これらは今とは趣向が大分違うかもしれない。今流行ってるラノベは「涼宮ハルヒの憂鬱」のように美少女キャラが出てくるようなもの。とすれば順序が逆か。

次に、携帯小説
携帯小説のwikiに「若者文化の2007年を代表する流行として注目された」と書いてあったが、携帯小説の中で最も有名であると言えるだろう「恋空」は2006年に書籍化されたらしく、連載は恐らく2004~2005年だろう。ちなみに携帯小説の媒体はなんだったのか。SNSだと思っていたのだがどうやら違うようだ。参考までに、SNSの最大手「mixi」は2004年からサービスを開始し、2006年には560万人以上の参加者を確保しているのでありえなくはないだろう。だが、携帯小説はブログやウェブサイトで書かれていたらしく、そのまとめサイトを媒介に流行っていたらしい。ということはむしろ、流行りたてのSNSでの話題として携帯小説が上がっていたとも考えられなくもない。

いずれにせよ、ラノベや携帯小説はノベルゲーの流行の足がかりになったというよりかは、時期的にも、ノベルゲーの流行が足がかりとなってラノベや携帯小説が流行ったようだ。その傾向は特にラノベの方で顕著で、ノベルゲーのような美少女キャラが出てくるものや、他のゲームや漫画のパロをネタにしたにすることなどが共通している。

最後にエロゲー、これは今となってはノベルゲーと切っても切り離せないジャンルだろう。というより、エロゲーというのはユーザーの呼び方であって、ジャンル名はノベルゲーなのだろう。
エロゲーの歴史を調べるにあたってどうしたものかと考えてしまったが、アニメ化されたエロゲーは流行っていると世間に認められたものだろうから、アニメ化されたものの原作を調べることにした。
そして、このサイトによるとhttp://gilcrows.blog17.fc2.com/blog-entry-614.html最古のアニメ化されたエロゲーは「同級生2」らしい(1998.07.02~1998.08.27)。「同級生2」の原作のゲームは1995年に発売されて、1994年の「ときめきメモリアル」からの流れによって恋愛ゲームというジャンルが流行り出したらしい。ともすれば、商業ゲームの後追いで同人ゲームのエロゲーが流行り出したということか。
考えてみれば当たり前で、今こそ簡単に開発できる環境を揃えることができるが、当時としてみれば、開発用のパソコン揃えるのにも大金がかかっただろうし、趣味でゲームを作るなんてことは相当大変なことだっただろう。
そういうわけで、エロゲーは「弟切草」から始まるノベルゲーの流れから派生していき、1997年のLeafの「To Heart」や1999年のKeyの「Kanon」が出てくるわけだが、ここで「恋愛アドベンチャーゲームに「泣き」「感動」の要素を取り入れた、いわゆる「泣きゲー」と呼ばれるジャンルを確立することとなった。」(「Key」wiki参照)らしい。で、その後の2001年の「CLANNADO」は「家族」や「絆」をあつかったテーマのために、ギャルゲーのゲームジャンルでは珍しく女性ファンも急増した。(「Key」wiki参照)らしい。拙者はこの手の分野は詳しくないので完全にwiki先生頼みだが、どうやらここから感動させたり、楽しませることをメインに置いたノベルゲーのジャンルが確立されていったみたいだ。

つまり、最近メディアミックスされているぐらい流行っているノベルゲーやラノベは、元は「弟切草」から始まって、「同級生2」や「ときメモ」といった商業恋愛シュミレーション、「To Heart」や「Kanon」のような同人エロゲーから、「CLANNADO」のような同人泣きゲーを経て、今のような広がりを見せているらしい。

ついでに、今回のことで一番の収穫だと思ったことは、「流行の先端は商業だった」ということ。なんとなくイメージとして、同人が流行を作ってるイメージがあった。それはネットでの流行を社会の流行だと思ってる拙者の狭い視野のせいであろう。なんとなく、マイナー分野でみんなが知らない分野は、時代の先を行っているという気分になりがちだ。しかし、それもまた浅はかで、中二病と言われてもしょうがないような考え方だろう。どこかで、「みんなが知らないことをやっている自分はカッコイイ」と思ってるのかもしれない。ということが、今回のことで垣間見えた。

調べた甲斐は有ったかな・・・?
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自己紹介:
エゴイストだからこそ御節介を焼いてしまう。そういう偽善者こそが「人間」だと思ってる。

・2年間の引き籠り経験アリ
・2年目で大学中退
・2年間の浪人生活
・某宗教団体に参加していた

「共存」に興味があるので、愛読書は自ずとそれ系の「風の谷のナウシカ」「カムイ伝」「寄生獣」、小野不由美の小説。
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